販売価格:未定 2020年秋発売予定
K&Tピックアップ・高野 順氏が一から作り上げたテレキャスター・ブリッジピックアップサイズのカスタムピックアップ。
エレキギターのロールスロイスと言われるギター。そのギターに搭載されたピックアップはアタッキーでありながらクリア、そしてパワフルでありました。しかしながらそのサウンドは、外見的な要因で生まれるものではなく、非常に凝ったデザインの内部構造が生み出すシグネイチャーサウンドで、オリジナル品とその後の模倣品とでは、サウンドにかなりの違いがありました。オリジナルピックアップは求める音を得るためにデザインされ、手間のかかる製造工程、特殊な形状をもったパーツ群で構成されていました。
K&Tではこの失われた音色を蘇らせるプロジェクトを受注生産にて行なっています。そして、その個性的なサウンドを別のギターにも搭載したいという要望があることも理解していました。
このK&T TELERITEピックアップは、オリジナルの持つサウンドキャラクターはそのままに、テレキャスターのピックアップサイズに収めることに成功しています。
K&Tから今秋発表されるP.Uのサンプルが届いたので早速、59TLに搭載してみました。ちょっとすごいです。ノーマルテレが感動するくらいに「あの音」に化けました。カメラのマイクで録音しただけで無加工の音。アンプはHGTアンプ(歪CH)弦はEBの09-42です(ピックはお客様から頂戴したアレです!)MWrata pic.twitter.com/VfGCfbx0Ia
— フーチーズ 渋谷 ギターショップ (@hoochies_tokyo) September 11, 2020
外見的なトピックとしては特徴的なポールピース(USAメイドのデットストック・ビスを使用)がありますが、それだけではありません。独特の形状を持ったマグネット(オリジナルサウンドを再現する上で重要な要素。全て手作業で加工されています)など、サウンド面に関して重要な要素は全てオリジナルピックアップから引用されています。
驚くのはそのサウンドです。一見非力に感じるサウンドですが、サスティーンよりもアタック音に存在感があり、強く弾くとドライブしますが、ピッキング次第でクリアなサウンドも得られます。ミッドレンジの情報力が凄まじく、クリーンでもファズサウンドでも突き抜けるような存在感が得られます。
目を閉じればとてもテレキャスターのサウンドとは思えない…まさに60年代サーフサウンドそのもの、という音が飛び出します。この音はもっと多くのミュージシャンに愛用されるべきサウンドだと思います。