VINTAGE LINE STシリーズにビッグネック採用モデルが登場。

販売価格：528,000円(消費税込み)

1963-1964年のSTモデルに稀に存在する「Huge」「Fat」または「Big」と呼ばれるネックシェイプがあります。いわゆる「B」ネックでありながらネックグリップだけでなくヘッド部分の厚みもノーマルに比べて「やや厚い」ネックの事を指します。

このネックは、ラウンド指板の音の立ち上がりでありながら、深みのある音色を持ち、音にこだわるミュージシャンやコレクターに注目されてきました。ネック厚がありながらも、ネックサイドが適切に処理されている事でシェイクハンドスタイルでもそれほど違和感なく演奏することが可能だと思います。

何よりもそのネックシェイプが生み出す音の深みが個性的で、クリーンサウンドで３−４弦の9フレット付近を弾いてみると一般的なボルトオンSTモデルとは明確な違いが感じられると思います。今回はヘッド厚こそレギュラーのままですが、ネックシェイプをHugeネックに準じた厚みで制作。このネックに合わせて、ボディーはオフセットのアルダーボディーを採用し、サスティーンとレスポンス、STモデルに求めるその両方を追求しています。

ハードウエアパーツ
マシンヘッド／ペグはKEY’STONE FS-DLXを採用。ブラス素材のシャフトだけでなくウォームギア、そしてワッシャーまでもブラス素材を採用することでサウンドに力強いアタック音とサスティーンを加えます。ブリッジは世界標準とも言えるGOTOH®製のスティールブロックタイプを選択しています。

ピックアップ＆アッセンブリー
ピックアップにはK&Tに別注したHS-64を搭載。コンプ感とスピード感が絶妙に調和するこの年ならではのサウンドを再現できるのはK&Tピックアップ／高野氏だけでしょう。ブルージーなフレーズでは太く、深くドライブしたロックフレーズでも耳障りな高域を抑えながらも、圧倒的な倍音を感じることが出来る素晴らしいサウンドです。

ブリッジピックアップにやや出力をプラスしたバランス型なので、ブリッジピックアップにもトーンを効かせる場合にも音のバランスが良く、さらにマーシャルやVOXなどのブリティッシュアンプにプラグインした際には心地よいオーバードライブが得られます。

コンデンサはNOSのダイレクトロン・セラミックコンデンサーを採用。ワイヤリングにはスピード感とバランスを重視してコットン型ではなくPVCケーブルを選んでいます。クロスワイヤーではない事に疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、このことがギターの出音と耐久性に関しての一つの「こだわり」でもあります。

ーSPECー
Weight：3.62kg
Fingerboard：Brazilian rosewood
Neck：Hard maple neck
Body：offset alder body
Machinehead：Key’stone FS DLX machine head
Bridge：Gotoh GE101 TS
Pickups：K&T HS-64
w/Hard case