遂にオフィシャルリリースされた”ウェッジ・シェイプ”オクタヴィア
オープンプライス
販売価格:¥308,000(消費税込み)
ロジャーメイヤーの代名詞といえばVOODOO-1、そしてロケット型のOCTAVIAでは無いでしょうか。
OCTAVIAはロジャーメイヤーが作り出したアッパーオクターブサウンド発生装置です。独特なリンギングサウンドを備えたオクターブサウンドは奇妙な音で、ジミ・ヘンドリックスが初期のレコーディングから愛用しています。
このペダルはカスタムペダルで(他にロジャーがデザインしたカスタムペダルとしてはFuzz faceとHeliosプリアンプを掛け合わせたような通称「AXIS FUZZ」が有名です)Purple Hazeのレコーディング(ソロパート)で使用されたのが最初だと言います。その他にも注意深くヘンドリックスのアルバムを聴くと、随所でOCTAVIAのサウンドを聴くことができます。このペダルはONE OFF(一点もの)ペダルだったので、滅多にライブでは使用されませんでしたが、BAND OF GYPSYS時代のライブなどで使用された音源は現在でもチェックできます。
ロジャーメイヤーデザインのOCTAVIAを製品として販売したのはTychobraheでした。この製品には諸説ありますが、ロジャーによればYardbirdsのKeith Relfの製品をコピーしたものだと言われています。そのバージョンはジミ・ヘンドリックスが使用した(BAND OF GYPSYS時代の音)とは異なると言います。
この辺りの真偽はロジャー本人にしか判断できませんが、オリジナルTychobrhe OCTAVIAは確かにリンギングが激しく、低音の膨らみもジミ・ヘンドリックスのソレと比べると安定していない印象です。このペダルにはトランスが搭載されていますが、ロジャーメイヤーの製品版には搭載されていません。ロジャーメイヤーとしては、トランスレスのOCTAVIAが完成形である、としています。
Tychobraheの製品に関してロジャーメイヤーとしては、OCTAVIA製作における過渡期(製品として正式にリリースする前の回路)が他のブランドによってコピーされ販売されたことに関して非常に困惑したという話でした。とはいえ、そのサウンドは幾多の名演に記録されており、特にマイケルランドウがBURNING WATERやRAGING HONKIES時代に愛用し、素晴らしいサウンドとプレイを残しています。
ロジャーメイヤーのロケット型OCTAVIAはTychobrahe OCTAVIAに比べると全体的に音がスッキリしており、アッパーオクターブのサウンドもリンギングが少なく、綺麗に感じます。
今回発表されたPURPLE HAZE OCTAVIAはロジャーメイヤーが手がけた初期のOCTAVIAの正式なレプリカです
当時の完全復刻というよりは当時の音を現代的なコンポーネントで仕上げたペダルだといえます。そのサウンドはロケット型のOCTAVIAよりも随分パワフルでありながら、やはりロジャーメイヤーらしい美しいアッパーオクターヴサウンドです。9Vから当時と同じく24V駆動まで対応。24Vで使用すればさらに当時のニュアンスに近づくそうです。トランスはロジャーメイヤーワウと同じ形状のカスタムトランスを採用しています。
何れにせよ、これまで明らかにされていなかった「ジミ・ヘンドリックスが使用したOCTAVIAの回路デザイン」が明らかになります。もちろん電源周りなども含めて当時のまま、ではありません。しかしながら、当時ロジャーとジミ・ヘンドリックスが目標としていたサウンド、効果が得られることは間違いない、とロジャーメイヤー本人が発言しています。
非常に高価な製品ですが、見逃せない皆さんも多いのでは無いでしょうか。
世界限定100台/当店でも極めて少数のみ販売いたします。