販売価格:129,800円 (消費税込み)
カフェからスタジオ、ライブハウス、そして音楽配信まで。
誰もが入手可能な高品質「カスタムミキサー」
あの「マッキー」のミキサーを手がけたGreg Mackie氏と、あの「トライデント/Trident DiAn」ミキシングコンソールのデザインに関わったPeter Watts氏のタッグが作り上げたこのミキサー。オペレーター/ミュージシャンが求める基本的な性能のレベルから違います。何を持って「極上」とするか?それは人それぞれかも知れませんが、このSoundLink MWシリーズは間違いなく「極上」です。それはミキサーをセットして一度でもライブやレコーディングを行えばきっと納得していただけるものでしょう。
・アナログミキサー+デジタルエフェクトによるクラス最上級の音質
まずはフラットな音色が非常に楽器的であるということに驚きます。例えばボーカルマイクや、エレアコをプラグインしてヘッドフォンで聞いてみれば、そのことは直ぐに理解できます。耳アタリがよく、自然なサウンドは「あたたかい」印象も与えてくれます。
Peter Watts氏はトライデントコンソールの設計/テクノロジーにおいて重要な役割を果たした人物です。同じ様に、このMW SoundLinkでもデジタルミキサーにはない「豊かで温かい」アナログ・プリアンプを組み込みました。また同じ様に、EQ、ダイナミクスが機能、サウンド、操作性で明らかにクラスオーバーの品質を持っています。
チャンネルストリップ
MW SoundLinkで採用された「HiVoltマイクプリアンプ」は、他の同価格帯のミキサーと比べて、かなり広いヘッドルームを提供しています。それはとても「豊か」で、音楽的に聞こえます。余裕が感じられ、入力ゲインを上げても耳障りなサチュレーションが発生しません。加えて全16チャンネルの全てにハイパスフィルター、コンプレッサー、セミパラメトリックの3チャンネルイコライザーを装備しています。
コンプレッサー
コンプレッサーは1コントロールでありながらPeter Watts氏により使いやすくアレンジされており、ノブを動かすだけで直ぐに誰でも、コンプ効果の恩恵を受けることができます。その効果は特にボーカルやアコースティック楽器の入力で威力を発揮します。
ハイパス(HPF)
ハイパスフィルターの周波数も計算されており、楽器感や声の質感を損なわずに「不要な帯域」をカット。ハウリングや不快なサウンドを抑えます。
イコライザー
イコライザーは非常に音楽的で、音色のツヤ感や「あたたかみ」を損なわずにブースト/カットが可能です。さらにミッドレンジに関しても使い勝手とサウンドを考えたアレンジが加えられております。
モノラルチャンネルはセミパラメトリック方式の3バンドEQ、ステレオチャンネルでは2つのミッドレンジを含む4バンドEQとなっています。これによりモノインプットとは別に、ステレオインプットではシーケンスやエレピ、シンセなどのステレオ入力に適したサウンドメイクが可能になっています。(上記画像はステレオCH)
考え抜かれた使い勝手
現場で使用してわかる「使い勝手」
例えば、17/18チャンネルとして、ミニピンのステレオインプットがフロントパネルに装備されています。この入力はボリューム調整のみが可能でBGM用に余計なチャンネルを使うことなく、また音量調整も簡単です。他にも以下の様に現場で役立つ機能が盛り込まれています。
8つのグループアウト
メインのアウトプットとは別に、8つのグループアウトを装備しています。TRSフォーン型のバランス対応なので、長いケーブルを引き回してもノイズや音質劣化を抑えることができます。さらにこのアウトからの信号はAD/DA変換を行なう前のアナログ信号が出力されます。これによりマスターアウトとは別に、倍音感を備えた立体的なサウンドをレコーダーなどに送ることも可能です。もちろん、モニターアウトなどにも使用できます。
4つのAUXアウト
AUXアウトをうまく使用することで、ステージ上のモニタースピーカーへのアウトとして、または外部エフェクトなどへの送り出しとして使えます。また、MUSICIAN’S PHONEというユニークな機能も備えています。AUX3と4のアウトはXLRバランスタイプとは別に、TRSフォーンタイプも備えており、イヤモニやヘッドフォンへのアウトとして使用できます。レコーディング時などにとても便利な機能です。
独立したモニターアウト
嬉しいことに、モニターアウトは上記のアウトとは別に用意されています。これにより、メインモニターまたはサブモニターとしての使用、さらにPFLスイッチとAUX 3と4を活用して特定のチャンネル専用の信号をモニターする…etc ライブやレコーディング現場で重宝します。
さらなる「使い勝手」
MWシリーズは「BRAKE」機能を備えています。このボタン一つで全てのチャンネルがミュートされます。STEREO IN / TALKBACK / PFL BUS / FX RETURN BUSはミュートされませんので、例えばステージの転換時にBGM以外を一斉ミュートする etc 一度使うと手放せない機能です。
加えて「MUTE GROUP」機能も備えています。この機能は各チャンネルを4つのグループに振り分け、任意のグループのみをMUTEできる機能となります。これは同価格のミキサーではほぼ採用されない大変便利な機能です。設定も簡単で、現場で即時にグループを作ることができます。このあたりも嬉しい使い勝手、です。
デジタルセクション
まだまだ、トピックは満載です
ハウリングを防ぐFEEDBACK SUPPRESSOR
この機能は突発的に起こるハウリングを防止する大変便利な機能です。しかも『ANTI-FEEDボタン』を押すだけ。なんとMAIN / AUX1 / AUX2のそれぞれに個別に機能します。まさにデジタルの恩恵です。
24バンドスペクトラムアナライザーを搭載
なんとMWシリーズミキサーはスペクトラムアナライザーを搭載しています。ライブオペレーションやレコーディング時に「耳がダレて」しまった際にアナライザーで視覚的にサウンドが確認できる事ができる。これはとても便利で嬉しい機能です。もちろん、的確なイコライジングを行いたい場合などに、現在の音の状態が確認でき非常に有効です。
USBオーディオインターフェイス搭載
標準でUSB TYPE-B型の端子を装備。ここからDAWにメインアウトの出力が送り出せます。これはRECだけでなく、例えば変換アダプタを通じてタブレットやモバイルフォンに接続すればライブ配信の際に使用することもできます。また、USB受信も可能なので、送られた信号をMW側で出力することも可能です。
エフェクト
デジタルの内蔵エフェクトにもかなり、こだわりがあります。KORGならではの専門知識に基づいた高品質カスタムチップを使用しており、24ものリアルなデジタルエフェクトが搭載されています。例えば、6つのリバーブエフェクトには、「WARM」が割り当てられており、往年のKORGユーザーにとっても非常に便利で嬉しい機能となっています。 全てのエフェクトのパラメーターは、別売アクセサリーのフットスイッチ(PS-1またはPS-3)で調整、保存、呼び出し、アクティベートが出来ます。さらに 便利なテストトーンジェネレータ も搭載しています。
さらに個別のダイナミクスエフェクトを装備
ボーカルリバーブやエコーといったデジタルエフェクト(DFX)とは別に、ダイナミクス系とグラフィックEQを個別に用意しています。
EQは9バンドのノーマルとナローレンジが用意されています。ダイナミクスはコンプ/リミッタ/ゲートが選択でき、しかも MAIN OUT / AUX1 / AUX2 にそれぞれ個別の設定を指定できます。PAエンジニアに必要なほとんどの機能が、ミキサー内に全て凝縮されています。
これからのミュージシャンに必須のミキサー
以上長々と書いてまいりましたが、こちらのミキサー、とにかく自然で良い音です。クラシックなコンソールを彷彿とさせる操作感、そして自然なサウンド。かなり余白感もあり、音がパツパツしない事に驚きます。これはカスタムミキサーのクオリティーを持ちながら、KORGの様な大手の製造ラインで製作して作られた事の利点の一つと言えるでしょう。ハードウエア面ではフェーダーやロータリーポットにロングライフでタッチ感も良好なALPS製を採用、AD/DAプロセッサにはVELVET SOUND(AKM)を採用するなど、細部にいてクラス最高峰のパフォーマンスを備えています。
これら完全プロ仕様のスペックを持ちながら、価格は徹底的に抑えています。ライブハウス、劇場などはもちろん、ライブができるカフェなどにこのミキサーがあれば最強です。様々な使い勝手を演出してくれるでしょう。
また、自宅においては音楽製作だけでなく、音楽鑑賞、音楽配信にも威力を発揮します。まさにこれからの時代に必要な機能とサウンドを踏まえたプロやプロを目指すミュージシャンであれば注目したいミキサーです。
スペック
アナログ
• 入力タイプ : XLRメス端子および1/4インチTRSメス端子
• HiVoltマイクプリアンプ : -128dBu EIN、-10~-60 dBUの入力レベル。入力インピーダンス:3 kΩ
• メイン出力への周波数応答(unity gain時):+0.5~-1.5 dBu 、20Hz ~20kHz
• THDからメイン出力(20~20 kHz、unity gain, unwtd) : 0.004%
• メイン出力に対するS/N比(Ref =+4db、20 kHz BW、unity gain、A-wtd) :-70 dBu
• システムクロストーク(Ref = +4 dBu, 20 Hz-20 kHz, unwtd) : 入出力、-70 dBu;隣接するチャンネル、-90dBu
• ゲインコントロールレンジ(±1dB) : 10 dB ~+60 dB(Mic)、-10~40 dB(Line入出力時)
• メイン出力 : XLRオス端子および1/4インチTRSオス端子
• 最大出力レベル : +26 dBu
• 出力インピーダンス : 75Ω
• ヘッドホン出力 : 100 mW/ch. @ 32Ω load, 20 Hz-20 kHz (+0.5dB, -1.5dB)
コントロール
• 保存可能なセッティング : チャンネルのミュート、エフェクト、エフェクトのミュート、ミュートグループ、ブレーク設定、ダイナミクス、グラフィックEQ、フィードバックのバスへの割り当て
• 呼び出し可能なプリセット : 4つのミュートグループ、10個のグローバルシーンメモリ、24個のFXメモリ、10個のダイナミクス、6個のGEQ、16または24チャンネルのミュート、3個のフィードバックバス割り当て
シグナルプロセッシング
• モノラルチャンネル:HI (12K、シェルビング型)、MID(ピーク、250Hzから5Kまでスイープ可能)およびLOW(100 Hz、シェルビング型)、±15dBブースト/カット
• ステレオチャンネル:HI (12k シェルビング型)、HI MID(2.5k シェルビング型)、LOW MID(250 Hz シェルビング型)、およびLOW(100 Hz シェルビング型)
• ハイパスフィルター : 12 dB/オクターブ 80 Hz
• デジタルマルチバンドEQ : 一度に選択可能な9つの周波数を持つ31バンド、ワイド1オクターブインターバル、ナロー1/2オクターブモード
• デジタルコンプレッサー : ハード-アタック:1 ms~40 ms、閾値:+11 dB~0 dB。ソフト:1 ms~40 msアタック、閾値:+11 dB~-5dB
• デジタルリミッター : アタック1 ms~40 ms、閾値:+19~+3 dB
• デジタルノイズゲート : ハード:40ms~1500 ms リリース、閾値-35 dB~+7 dB、ソフト:40 ms~1500 msリリース、閾値-50~+4 dB
• デジタルマルチバンドEQ 、コンプレッサー、リミッター、ノイズゲートをメインL/R、AUX1、AUX2に個別割り当て可能
• スペクトラムアナライザー : ピークホールド機能付き24チャンネル
デジタル
• メインL/R Bus ADCダイナミックレンジ:115 dB(A-wtd)
• Aux またはFX Bus ADCダイナミックレンジ : 111 dB(A-wtd)
• DAC ダイナミックレンジ : 115dB(A-wtd)
• USBステレオインプット/レコーディングポート : USB Class1
• インターナルプロセシング : 32-bit
• A/D/A Bit 深度 Korg Tru-Bit-Perfect 32-bit
• USB Bit深度 : 24-bit • サンプリングレート:48 kHz、44.1 kHz
• デジタルエフェクト:
Rev Hall, Rev Hall Warm, Room, Warm Room, Rev Vocal, Rev Vocal Warm, Stage, Stage Warm, Plate Reverb, Plate Reverb Warm, Spring Reverb Warm,
Analog Delay, Tape Echo, Variable Delay, Delay of the Korg SDD3000,
Chorus, Flanger,
Exciter, Sub Bass booster,
1 kHZ Test Tone, Slow Sweep, Fast Sweep, White or Pink Noise
外装
• 電源部:IEC • Input-Voltage Range: 100 to 240 VAC, 50/60 Hz
• インプット電圧レンジ:100~240 VAC、50/60 Hz
• 消費電力:45 W
• 推奨環境:0℃~40℃、32℉~104℉
• 寸法(WxHxD): MW-2408: 480 mm x 187 mm x 530 mm (440 mm サイドパネル除く, 482 mm ラックレール装着時); MW-1608: 396 mm x 187 mm x 530 mm (256 mm サイドパネル除く)
• 重量: MW-2408: 9.3 kg; MW-1608: 8.0kg