「キャプテン坂本の ” ブルース、いいよね。” - Vol.5 – 」 / クラレンス・ゲイトマウス・ブラウン編
アルファベット順にブルーズマンを紹介し、サウンドや奏法等を、ギターと絡めてお話しするという、そんな動画も今回で5回目になりました。
個人的に影響を受けた、大好きなブルーズマンばかりですが、個性的なプレイスタイルの方が多いので、動画でのプレイも、〇〇ぽい、〇〇風の演奏になってしまいますが、楽しんで頂き、ブルーズ興味を持ってもらえればと思っております。
さて、Albert King、BB King、Albert Collins、Buddy GuyとAとBを行ったり来たりして、今回は「C」で、Clarence “Gatemouth “Brownをご紹介。
「G」ではないのかというお声も聞こえてきそうですが…….
Gatemouthさんは、カポ使います。必ずカポを使います。11フレットまで、カポを使います。
と言うことで、カポ無くして彼の奏法は語れません。その昔は、ビルラッセルブランドの、二重のゴムベルトで固定する、エラスティックカポ、現在はジムダンロップから、デザインが変更されたものが入手可能です。
現在が様々な種類のものが存在しますが、押弦するラバー部が柔らかく、指で押さえた感じのサウンドになるのが特徴です。ゆえに、サスティーン感はやや減少しますが、程よいコンプ感と、指で押さえた時との音色の差が少ない、さらには、チョーキング後に、ズレた弦の位置を、瞬時に修正出来ると言う利点もあります。
カポを使うブルーズマンは意外と多く、Gatemouth Brown、Albert Collinsの他、Guitar Slim、Johnny ” Guitar ” Watsonや、Jimmie Vaughanも使っています。
ローコードポジションで、同じ運指で弾ける利点もあり、好みもありますが、曲のキーに合わせてカポを移動し、制約があるが楽に弾けるというところも、ブルースらしいところではないでしょうか…….
その中でも、超絶なテクニックと幅広い音楽性を持っているのが、Gatemouthさんなのです。人差し指をメインに手全体を駆使したピッキングは、唯一無二のスタイルです。ジャズ系のインストナンバーでの、超速弾きプレイも悶絶致しますが、ファンキーなアレンジとギターでカバーした、Muddy WatersのMojo Workin’は、原曲と全く異なるGatemouthスタイルの真骨頂です。
Gatemouthさんはファイヤーバードのイメージが強いですが、テレキャスターやジャガー、ウォッシュバーンのセミアコ等も弾いています。The Beat!!!のバックバンド時に、リッケンバッカーも使ってます。
今回の演奏動画はファイヤーバード等、スモールハムバッカー搭載のギターが、ラインナップに無かったため、Crews Reunion / セミアコモデルを使用。リアピックアップで、ボリュームを8、トーンを6程度まで絞り、プリンストンリバーブに直結し、クリーンサウンドで弾いております。
皆様も、Gatemouth Styleにトライしてみてください。