こんにちは、橋川です。
今回は、前回に引き続きアコースティックギター弦のお話。
【その9】アコースティックギターの弦 Vol.2
前回は、当店で扱いのある主要メーカーの出荷時の弦をご紹介させていただきましたが、今回は弦の素材についてお話したいと思います。
フォスファーブロンズ弦 / Phosphor Bronze
現在、各メーカーの出荷時採用弦は「フォスファーブロンズ」という素材が多いです。
「フォスファーブロンズ」は銅を主成分とした金属で、10円玉のような色をしています。
サウンドは少し柔らかめで、キラキラした倍音成分が特徴です。上品で、品のある綺麗なサウンドをしています。フィンガースタイルのプレイヤーに好まれて使われている印象です。
80/20 ブロンズ弦 / 80/20 Bronze
もうひとつ、メジャーな素材といえば「80/20 ブロンズ」。
名前の通り「銅が80%」、残りの20%には「亜鉛」が使われています。こちらは5円玉のような色をしています。
力強く、アタック感のあるサウンドで、以前は各メーカーが採用していた弦の素材です。ゴツさがあるので、ストロークするプレーヤーで、こちらの弦を好む方も多いです。
ゲージ(弦の太さ)
上でご紹介した弦の素材に加えて、楽器に合わせて、弦の太さ(ゲージ)もバランスを考えてチョイスしましょう。
エリクサーであれば主要なゲージは下記の通りです。
・ライトゲージ / .012 – .053
・カスタムライトゲージ / .011 – .052
・エクストラライトゲージ / .010 – .047
通常、多くのメーカーはライトゲージを採用していますが、お好みで弦のゲージを選びましょう。ただ、ゲージを変えることにより、弦の張力が変わりますので、ネックの調整が必要になります。交換の際はお気軽にご相談ください。
楽器による「弦」の使い分け
もちろん橋川も楽器によって張る弦を変えています。弦によって相性の良いギターもあれば、逆も然り。色々と試行錯誤しながら好みの弦を探すのも楽しいものです。
ブルーグラスのようなフラットピックプレイには、ブロンズ弦を好んで使用しています。新しいDスタイルの楽器にはライトゲージ、ヴィンテージで鳴りきっているような個体には、あえてエクストラライトゲージを張ったりしています。
フィンガーで弾くようなコンパクトなダブルオースタイルには、フォスファーブロンズのエクストラライトゲージなどなど・・・楽器に合わせて好みの弦をチョイスしています。
「何の弦張ったらいいの?!」という方は、もちろんお気軽にご相談ください。
まだまだ弦で話せそうですね。皆さま、次回もお楽しみに。
橋川