こんにちは、橋川です。
【その6】どんなピック使ってます?/ 前編
前回の話の中に「フラットピック」というワードが出てきたので、今回はピックのお話。
皆さん、ご存知だと思いますが、「フラットピック」とは、おにぎり型や、ティアドロップ型をしたピックの事。フィンガースタイルでは、「サムピック」という、親指に装着するピックなどをお使いの方もいらっしゃるかもしれません。
ピックは実に奥が深く、皆さん、試行錯誤を繰り返しているのではないでしょうか?!
かく言う私も同じく、様々なピックを試してきました。今回はまず、アコースティックギターを弾く際にお勧めの「フラットピック」からご紹介させていただきます。
【オススメその1】手に入りやすいピック
ここでご紹介するピックは、いずれも自分自身で愛用しているものです。まずは入手しやすい、このピックからご紹介させていただきます。
Dunlop ダンロップ / TORTEX FLEX
アクセサリー関係の充実している有名ブランド「Dunlop / ダンロップ」。
その中でもお勧めなのは「TORTEX FLEX」です。従来から「TORTEX」という、緑、黄、橙など、厚みによってピックの色が異なるモデルが存在しましたが、こちらは少し改良されたモデルと言ってよいのでは?と思います。従来の「TORTEX」は表面が少しざらざらしていましたが、こちらの「TORTEX FLEX」は少しツルっとしています。厚みもいろいろありますが、私は0.60mm、0.73mmがお勧めです。
気にっている理由としては、弦をはじいた際の少しブライトな感じと、しなやかな柔らかさです。雰囲気としては、爪で弾いた感じに近いニュアンスがあります。素材はポリアセタールです。
F.P.C. エフピーシー / Water Drop
こちらは素材にセルロースを採用しています。柔らかめのサウンドが特徴で、甘く、メロウなトーンです。そのサウンドを得るためにセルロース材を使っているのですが、これがとにかく減りが早い。笑
先程ご紹介したポリアセタールと比べると、かなり太く、甘いサウンドに聴こえると思います。厚みは0.75mm、1.0mmとありますが、お勧めは0.75mmです。最近は1.0mmも「ちょっといいかもなぁ」と思いだしています。(←1.0mmはブルーグラス用としてなので、かなり偏った感想です。)
【オススメその2】稀少だけど一度は試すべき!
次なるお勧めピックは、なかなか稀少で、価格も少しお高め。べっ甲ピックです。
べっ甲
「べっ甲」とは亀の甲羅。
サウンドはアタックが早く、ブライトさがあります。とにかく出てくるサウンドが早い印象です。
画像をよく見ていただくとわかると思いますが、形状がすべて微妙に異なります。
べっ甲ピックは販売されている厚み、形状が限られているため、自分は全て好みの形、厚みに整形し直しています。大きなおにぎり型(トライアングル)からティアドロップ・シェイプにまで削ってしまうこともあります。
ただ割れやすいので、加工の際は十分にご注意を。
一度は試していただきたいピックですね。おにぎり型のべっ甲ピックは、当店でも販売しています。
全然話し足りないですが(笑)、今回はこの辺で。次回は「フラットピック」第二弾をお送りしたいと思います。
橋川