こんにちは。和田です。
ようやくあのトレモロユニットが発売となりました!
Wilkinson WVS130 2P (詳細は画像または左のモデル名をクリック)
丁度昨年のこの頃に登場したCrews Bottom’s Up 2021やRabbit 60 Stillに搭載していましたので、1年越しといったところでしょうか。
ようやく発売です。
ブリッジについて色々と記載したブログはコチラ↓
【ブログ/追記あり】注目のブリッジ Wilkinson WVS1302P
GOTO 510シリーズと完全互換で、既に2点支持タイプ510が付いていれば、スタッドはそのままで、トレモロユニットだけ交換すればOKです。
※ナイフエッジの仕上げ方が510シリーズと異なるので、スタッドの高さの調整等は必要となる場合がございます。
・ここで1点注意点が。
フローティングさせている場合はスタッドの高さやサドルの調整で元のセッティングに合わすことは出来ますが、ベタ付けやダウンオンリーでセットアップしている方が交換をする際は注意が必要です。
ナイフエッジ部分の処理の違い、トレモロユニットのベースプレートの厚さの違いもあるので、Wilkinson WVS130 2Pを搭載した際に、元の弦高まで落とせないという事例が既にございます。
この場合はシム等によるネック角度の調整等、ネックポケット側での調整が必要となりますので、ご注意ください。
ですので、ベタ付けにてセッティングされている方はサドルだけの交換が良いです。
上記のブログ内でもご紹介の通り、サドルのみでの販売もしております。
これはベタ付けのセッティングではありませんが、実際にサドルだけ交換してみるとこんな感じです。(外す前の画像忘れた…)
サドル自体の幅は10.5mm、GOTOH 510の標準は10.8mmですので、交換した際にこのように隙間ができます。
なぜ隙間が出来ない10.8mmで作らないのか?
と思うところですが、これがWilkinson側の拘りとの事です。
10.8mmピッチに10.5mmのサドルを置くことによるこの隙間に拘りがあるそうです。
サドル自体を挟み込みたくない、固定したくないというのがあるそうです。(その理由は別途確認しておきます。)
WVS130 2Pのベースプレートには各弦の下に溝が入っていていますが、今回取り付けたEV510にはベースプレートに溝が入っていないので弦高調整時にちょっとウニウニと左右に動きますので、セッティングにちょっと戸惑うかもしれませんが、調整後にいい感じに収めてください。(EV510の場合はトレモロユニット両側の壁で挟み込んで、サドルを動かなくしているので、溝が入ってないというのもありますが…。)
こう書いてしまうと、身構えてしまうかもしれませんが、実際はある程度納めたら各弦チョーキングとかをしながら程々に弾いて、最後にアームダウンをかければ自然と良い感じに収まりますので、そこまで気にしなくても大丈夫であると思います。
とは言えども、グイーンとチョーキングをするプレイをした際にサドルが動くのが気にならないとは言い切れません。
気になる場合はスペーサー等を挟んで動かなくするという方法もありますが、これをするとWilkinson側の狙いはどこへ…となってしまうので、ちょっと悩みどころです…。
ちなみに定番とも言えるNS510では1弦下、6弦下に溝が入っていますので、サドルの交換後の調整は少しは楽だと思います。(NS510は1弦と6弦を固定して2~5弦を挟み込んで固定するタイプなので。)(画像はデフォルトのNS510です。)
今回はEV510でトライしたので、近いうちにNS510でも試してみようと思います。
とは言えどもこの隙間で動くのが気になる方はトレモロユニット丸ごと交換をお勧めします。
このサドルに交換した時に限らず、Vintageスタイルのトレモロやテレのサドルも多少なりとは動きますので、ちょっと考えすぎたのかもしれません。
ちなみにピート・ソーン氏は11.3mm幅のトレモロで、WLS130を使っているそうです。( ピート・ソーン氏の場合は【弘法筆を選ばず】かもしれないですが…。 )
ですので、この辺りの判断は使用するプレイヤー次第なのかなと。
現在、EV510でサドルを交換した個体がありますので、気になる方はお試しください。
Crews Aristoteles V2. MP Trem w/Wilkinson WLS130
一般販売開始となり、これから分かって来る事例も多々あると思います。
随時解決していければと思っておりますので、気になっている方はお気軽にご相談、お問い合わせくださいませ。
隙間に関する拘りについては確認出来ましたら別途綴っていこうと思っていますので、お楽しみに。
それでは。
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