【ブログ】MUSIC MAN Jason Richardson Cutlass 7 ってどんなギター?

【ブログ】MUSIC MAN Jason Richardson Cutlass 7 ってどんなギター?

こんにちは。和田です。
今回は新たに登場となった注目モデル
MUSIC MAN Jason Richardson 7-string Cutlass Rorschach Red をご紹介します。

バックアイバールの杢目と色合いが相まって、インパクト絶大。マグマみたいになっています。
動画でもバッチリ活躍しています。

バックアイバールもスポルテッドメイプルと同様、同じ杢目が出ない材料なので、他の個体と比べて頂くとそれぞれの個性がお分かり頂けるかと。

そんな当モデル、気にはなるけど、実際に見た事ないと言う方も多いのではないでしょうか?
それもそのはず。前回いつ入ったの??というレベルで国内入荷がなかったので、私も実際に手に取ってみたのは久々です。(3年振りくらいかな?)
過去のJP7Richardson仕様やレギュラーとなる前にCutlass 7 Richardson仕様は過去には扱ってきましたが…、レギュラーモデルとなってからは初めてかもしれないです。
そんな訳で私も色々興味深々なので、色々見てみました。

基本ベースとなっているのはモデル名の通りコチラ
MUSIC MAN Cutlass

確かに見た目(ボディ外周)は同じです。
PGマウントだし、SSHというのもあるので、なんか分かり辛いので、同じボディシェイプのコチラと並べてみます。

SABRE
Jason Richardson Cutlass 6

こう見れば分かり易いですね。(じゃあ、Jason Richardson SABREじゃないかとか言わないでくださいね。)

さて、続けていきます。
Jason Richardson Cutlassには様々なモデルとの共通点があります。
まずはブリッジ

CutlassSABREもですが、Majestyと同じトレモロを採用しています。
Majestyの登場以降の新しいモデルにはこのトレモロが採用されているところからしてもメーカーとしてこのトレモロ推しているというのもあると思いますが、何よりもMajestyで採用されていますので、使い慣れているというのも大きいかと。
JP氏に由来するところと言えばコントロール部分にも注目

これもJP、Majestyシリーズと同じく、腕の振りの中に全てがあるインラインデザインになっています。
弾いてみると実感できますが、弾いている流れ(動作)の中でコントロールしたい事がストレスなく出来るので、プレイにも集中できるという訳です。

ではRichardson Cutlassのオリジナルな部分をみていきましょう
まずは1弦側のカッタウェイ。正面からみると分かり辛いのですが、カッタウェイ部分が薄くなっています。

感覚的にはMajestyの1弦側カッタウェイに近い印象で、ハイポジションでのプレイアビリティの向上を狙っています。(それにしてもネックのトラ杢が凄い!)
そして、ナチュラルカラーではなかった仕様としてはこの部分

トップのバックアイバール材とバックのアルダー材との間にフレイムメイプルが入っていて、その部分をナチュラルでフィニッシュすることにより、ボディトップのアール部分を飾る装飾バインディング的な役割を果たしています。
ケースを開けた時に全体的になんかシュッとした気がすると思ったのはこれですね。
カッタウェイの部分の画像でもそうですが、このアクセントが結構格好良いです。

もう一つのオリジナルな部分はサイレントサーキット。(赤丸の部分、トリマーが付いている黒いパーツ)

通常は3シングルやSSHの仕様でしか採用されていないのですが、このモデルには搭載されています。実際、LUKE III SSHには搭載されていますが、HH仕様には採用されていません。(実際に基盤にもSSHタイプの時は取付と記載されています。)

ToneノブのPush-Pushにより、フロント、リアPUのタップが出来るので、その時の為のものと思われます。(ミックスポジションではJP6と同じく両方シングルによるミックスになります。こう見るとやはりJP要素が強い?)
MUSIC MAN の他モデルではハムをタップしてシングル単体として鳴らす配線のものが無いというのもあると思いますが、タップ時のノイズを気にしてというところに拘りを感じます。

VolノブはPush-PushでブースターのON/OFFとなっており、これはバックパネルを開けて、トリマーで調整できます。JPと同じくデフォルトは+20dbで設定されています。(なぜかサイレントサーキットの上に乗っているのが気になりますが…)

指板Rは15R(380mm)、JPシリーズの17R(432mm)よりはRがあると言ってもなかなかなフラット具合です。(とは言えJPと弾き比べると確かに指板のRは感じます。)
JPだとちょっと指板がフラット過ぎると思っている方には丁度良いかな?とも思ったり。
ただ間違いなく言える事はこれまでの内容を見てもわかるようにJPと同じく

良く考えられた完成されたギター

である事は間違いないかと。

いかがでしょうか?

JPMajestyシリーズ同様、Richardson Cutlassもテクニカル系のギタリストには欠かせないモデルとなっていくのではないでしょうか?
なので、Jason RichardsonがJPやMajestyを携えて登場したように、今後はRichardson Cutlassを携えた新たな新星が出てくる可能性も大いにあります。
ヘッドや指板にサインや特別なインレイが入ってないというのも、ちょっとポイント高いと思います。(ネックプレートのみサインがプリントされてます。)

テクニカルなプレイを求められる(特に7弦で)プレイヤーの方にはぜひ一度試して頂きたいモデルです。
それでは。

和田


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