こんにちは、坂本です。
Crews Maniac Sound Vintage Line 「 52 BLACKGUARD III 」&「 59 TL 」
古き良きサウンドを追求し、再現するために細部に渡り拘り、モダーンテイストを加えつつ製作されているVintage Line Series 。今回はTLモデルにフォーカスして、お話ししたいと思います。
8年ぶりに製作されたBLACKGUARDと、コンスタントに製作されている59 TLですが、両モデル共に毎回少しずつ仕様が異なっております。
以前製作のBLACKGUARDは、初回ロッドが1951年〜1953年仕様で、その後1950年〜1952年仕様で製作されました。各年代別のピックアップ他、ピックアップリード線やポット、セレクタースイッチを、ヴィンテージやUSAメイドのN.O.S.パーツ用いて、年代によるボディー厚も再現しました。
59 TELEはピックアップの違い他、クラウディラッカーフィニッシュから、エイジドのフィニッシュの採用、ホワイトブロンド以外のカラー、ブリッジサドル等も、時期によってマイナーチェンジをしております。
特に電気系パーツは、以前使用したもので入手が困難なものもあり、配線材やコンデンサーも手配出来る物の中からチョイスし、製作しております。
今回の52 BLACKGUARD IIIは、奇跡的に手配出来たコイルで巻かれたK&T “ T-52T ”ピックアップ。
ラップスティールのピックアップに使用するファットでクリーン、そしてロングサスティーンの、オリジナルブラックガードサウンドに最適なトーンの、レアコイルピックアップです。さらには、リード線を、こちらも稀少なBeldenのヴィンテージワイヤーにアップグレードした、リミテッドモデルです。
内部配線も同様のものを使用し、コンデンサーはN.O.S.のPYRAMIDペーパーオイルコンデンサーをマウント。
59 TLには、原点回帰的に最もスタンダードな“ T-59 ”と、人気のR.フォードサウンドの“ Yellow Line ”の2種のK&Tピックアップから選択出来ます。こちらも、内部配線はBeldenのヴィンテージワイヤーで行っておりますが、前回製作はビニール被膜の60‘s仕様のものから、クロスワイヤーにラッカーを施した50’s仕様に変更されております。コンデンサーは、N.O.S. Dilectronをマウント。
ワンピースアッシュボディー、ハードメイプルネック仕様で、59 TLはブラジリアンローズウッドの、フィンガーボードを用いております。生の鳴りバランスを含め、セットアップしております。
そこに、ヴィンテージワイヤー等のパーツは、良い意味でサウンドに古色を加え、熟れたトーンをアウトプット致します。
どちらのモデルもマシンヘッドには、Key’stoneのブラスポストペグFS-DLXを搭載しています。倍音、音の立ち上がり&抜けも、一味違ったサウンドに仕上がっています。
年代によりキャラクターは異なりますが、レンジの広い、太くキレのあるサウンドは、両モデルとも絶品です。是非、チェックして頂き、チョイスしてください。
坂本