こんにちは、橋川です。
人気のブラジリアンローズウッド・スラブボード「59TL」。先日、最新モデルが入荷しました。サイドパーク店には言わずと知れた、TL愛に満ち溢れた スタッフ坂本と、隠れTL好きの私、橋川がそろっています。
ブルーズを愛する坂本とは対照的に、アコースティックギターを愛用する私は、ロカビリー、カントリー路線でTLを愛用しています。もちろんハードなリフをたまに弾いたりもします。(昨日、59TLでハードなものを弾きまくっていたので、さぞかしミスター坂本は意外に思ったことでしょう。)
早速、坂本プレイのサウンドサンプルの動画も撮影しましたので、そちらを参考にしていただきつつ、補足の説明&感想を書いていきたいと思います。
マテリアルにはワンピース・アッシュ・ボディ、セレクテッド・メイプル・ネックにブラジリアンローズウッド・フィンガーボードを採用しています。最近、アッシュ材の高騰があちらこちらから聞こえてきます。以前であれば、ウェイトコントロールこそ簡単ではないにしろ、アッシュと言えば比較的簡易に入手できる材料というイメージでしたが、かなり状況は変わってきたようです。
今回入荷分の59TLは、手に取った時の第一印象として「良い感じ」。ウェイトもとても良い重さで、持った時のバランスが良いです。「良い重さ」といっても、「どれぐらいが良い重さなの?」という質問が返ってきそうですね。今回の個体は3.3kgから3.6kg程度のウェイトです。
もちろん、重量が軽ければサウンドも軽やかで、ローがスッキリとした感じ。重量が重ければタイトかつ、締まったローエンドを持ったサウンドに仕上がる傾向があります。(もちろん最終的には好みですが。)
他のギターでもそうですが、 TL自体シンプルなスタイルゆえに、 よりそのニュアンスが出やすい楽器と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
今回、ピックアップにはK&T 「T-59」と「Yellow Line」を搭載した2種類をご用意。
いずれも、「さすがK&T」と思わせてくれるサウンドですが、かなりキャラクターが異なります。動画でもサウンドの違いが感じ取れると思います。
59TL Aged WBD w/ K&T T-59
「T-59」はエッジの効いた、TLらしいトゥワンギーなサウンド。TL好きならこれこれ、となるサウンドです。歪ませても抜け感は抜群で、歪ませても芯のあるサウンドは絶品です。昨日も弾いていて、ミスター坂本とこの話になりましたが、「良い音」というよりは「カッコいい音」がするピックアップです。そうです、「カッコいい音」がします。
私はエディコクランの名曲「C’mon everybody」「Somethin’ Else」(ギンギンに歪ませてましたが。笑)に始まり、フーバスタンクの「Crawling In The Dark」リフを弾いてご満悦でした。
この曲が出た当時、PRSブーム全盛期でインキュバスやフーバスタンクはもれなく使用していました。いや、でもTLで弾くとめちゃめちゃカッコいいです。
重量は約3.28kgで、ドライブさせても心地良い軽やかさがあります。
【SOLD】59TL Aged WBD w/ K&T Yellow Line
「Yellow Line」は動画を観ていただいてもお分かりだと思いますが、太く、ミッドに力強さがあるサウンドです。TL好きのみならず、STスタイルやハムバッカーをお使いの方にも、馴染みやすいトーンを持っていると思います。録った音もまとまり良く、太く、とても心地良い耳ざわりです。
ご存知の通り、ロベンの愛用機をイメージさせてくれるピックアップに仕上がっています。ピッキングニュアンスを繊細に出しつつも、太さをあわせ持った素晴らしいマイクです。
こちらの重量は約3.48kgです。もちろんロベンファン以外にもお勧めしたい一本です。
ぜひ店頭で弾き比べてみてください。