Universal Audio OX AMP TOPが再入荷しております。
OXですが、その可能性に関して今ひとつ周知されていないと感じることがあります。
OXは現代的で音にこだわるミュージシャンにとって、マストとも言える機材です。
もう一度おさらいしましょう。
パワーアッテネーターとして
OXの機能の一つは「パワーアッテネーター」です。真空管アンプとスピーカーの間にセットして、アンプのボリューム設定はそのままに、音量だけを下げます。例えば、ご自宅で100Wのアンプヘッドを鳴らす際にはもちろん役立ちますが、それだけではありません。狭いステージ(例えば300人-500人を収容できるライブハウス)で100Wアンプを使用したい時。多くの場合、音量が大きすぎます。バンドスタイルにもよりますが、歌モノの音楽であれば必要なワッテージ/パワーは多分30Wくらいです。それ以上の出力はPAエンジニアを困らせるだけでなく、ボーカリストに負担をかけます。そんな時にアンプの音色はそのままに、音量だけを下げることで、ステージ上のバランスを保ちます。気に入ったサウンドはキープしながら、ドラムの音量に合わせる、という感覚です。
キャビネット/マイクシミュレーター
OXのもう一つの魅力がユニバーサルオーディオがプラグインで培ってきたノウハウを落とし込んだキャビネット/マイクシミュレーターです。このシミュレーターはラインアウトにのみ適応されます。
例えば、アッテネーター機能と組み合わせれば、自宅で真空管アンプを使い、スピーカーからは音を鳴らさずにギターをレコーディングすることが可能です。でも、それだけではありません。
ライブで、お気に入りのマイクを使用したいと思ったことはありませんか?それも完璧に好みの位置にセットしたマイクを。もちろん、マイクを自分で購入して、持ち歩けば良い話です。でも、例えば数万円のマイクを購入して、ライブの度に自分でセットしたとしても、そのマイクの音色までは管理できません。OXのラインサウンドはそのままPA卓に送り出すことができます。バーチャルマイクのサウンドなので、スピーカーの向きを変えたら音が変わってしまう様なこともありません。また、ドラムの音が被ってしまったりすることもありません。ライブハウスのステージコンディションに左右されない、安定したクオリティーでギターサウンドをPAに送り出すことができます。しかも、ステージの音量はアッテネートされ、扱いやすい音量のまま、です。
エリックジョンソン氏の見事なデモンストレーション(リンク)
この動画ではスピーカーキャビネットから音は出ておらす、全てライン(レコーダーダイレクト)のサウンドです。
https://ja-jp.facebook.com/OfficialEricJohnson/videos/2308146355870865/
氏の様にスピーカーユニット、スピーカーキャビネットにこだわるミュージシャンが使用しても納得できるサウンドがあります。もちろん、レコーディングクオリティーです。
「プラグイン」という響きだけで一見、面倒な機材の様に感じるかも知れませんが、実際には最初からプリセットされている音色だけでも、かなり良い音が得られます。
発売から常に売れ続けているアイテムです。
これまで未チェックだった、という皆様はぜひ改めてOXの素晴らしさを知ってください。
100Wアンプを小さな音で鳴らすだけでなく、18Wアンプの魅力を最大限利用してビッグなサウンドを得ることも可能です。
特に「歌」を重視するバンドで、歌と同じくらい「ギターサウンド」を重視したいミュージシャンには必須アイテムだと思います。
村田