坂本です。
8年程前に製作した、BLACKGUARDシリーズを、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
第一弾として’51,’52,’53のBLACKGUARDを製作し、第二弾として’50,’51,’52を、BLACKGUARD IIというモデルで製作しました。しばらく時間が経ちましたが、今回第三弾として‘52 BLACKGUARDを6本のみ製作することになりました。
1952年バージョンのみとなったのは、お客様からのお問い合わせや、再生産のリクエスト等が、一番多かったのが’52 BLACKGUARD であったのと、Crews Vintage Line シリーズではお馴染みの、K&T Pick Upでレアなワイヤーを使用し、このギターのみの特別なピックアップの製作が可能だったため実現しました。
現在ボディーの下地処理をし、これから塗装に入る予定です。カラーは全てレリック加工を施した、バタースコッチブロンドです。
ピックアップに関しましては、以前に“T- 61T”というモデルを製作しました。このピックアップのコイルは、61年当時のラップスティールに用いていたもので、クリーンでサスティーンのあるサウンドが特徴です。
K&T 高野氏に相談したところ………
50年代、特にブラックガード期のリアピックアップは、当時F社で製作されていたラップスティールマイクと同等のものだということで、このT-61Tのコイルで、52年タイプを巻いてもらい、オリジナルトーンであるクリアーかつサスティーンのある、つまり歪みが少なくパンチのある、手強さもプラスしたブラックガードのトーンに仕上げてもらいました。
さらにピックアップのリード線と内部配線材も、貴重なヴィンテージのBeldenワイヤーを使用し、組み込み致します。
完成まで、今しばらくお待ちください。