進化形 1×12キャビネット
今までのスピーカーキャビネットと圧倒的に違うのは「箱(キャビ)が鳴らない」ということです。変な言い方なので「鳴らないキャビネットが良いって事か?」と思われるかもしれません
もちろん全く鳴らないのではなく、鳴りを的確に抑えているという事です
良く鳴るSPキャビネットは、一人でギターを弾いている時は非常に気持ちが良いものです。しかしながらアンサンブルの中では音がぼやけてしまい、うまく聞き取れないことが多く、加えて床面に置いた時と置き台で底上げした状態ではその音に大きな違いが生まれてしまいます。
Suhr キャビネットは、極力余計な振動や「箱鳴り」を抑えながら、それが「つまらないサウンド」にならない様にデザインされています
例えば、普段IRのスピーカー/キャビネットシミュレーターを使用している皆さんはリアルアンプで音を出した際にその雑味感をうまく処理できない事がありませんか?また、リアルアンプで録音している皆さんは、IRで聞く音とリアルアンプの音の差異とその調整に悩んだりしていませんか?
これはアンプの前で聴いている音とマイクで集音される音のギャップが大きい場合に特に感じられる事ではないでしょうか
Suhr SPキャビネットはスピーカーの個性が前面に出てきますが、箱鳴りは抑えられているのでSPキャビネットの前で聴いている音と録音された音での「差異」が少ないと思います
また、マイキングの位置で変わる音の変化も如実で、録り音のコントロールが圧倒的に容易です。
クローズドバックの1×12キャビネットには2つのモデルがございます
Badger 1×12キャビネットとPT15 1×12は殆ど同じ外観ですが、内部の吸音材が若干異なります。これにより、PT15 1×12の方がややクローズドでタイトな音に感じられます。もちろんローディングされたスピーカーユニットが異なりますので「箱の音」だけを感じ取るのは難しいかもしれませんが、実際にお試しいただければ感覚的にご理解いただけると思います。
PT15 1×12はレコーディングワークが多いピートソーン氏ならではの「録音時の音」にフォーカスした感があり、Badger 1×12はもう少し緩く、30W前後のクラシックタイプ・アンプヘッド(まさにBadgerやKHANなど)でギターサウンドを楽しむ皆さんにも最適です。
スピーカーユニットもキャビネット毎に異なりますが、それぞれ吟味されたものです。その意味がしっかりと感じられるキャビネットです。是非店頭にてお試しください。アンプヘッドの持ち込みも大歓迎です