【ブログ】「やっぱりアコギ!」 ~【その9】アコースティックギターの弦 Vol.1~

【ブログ】「やっぱりアコギ!」 ~【その9】アコースティックギターの弦 Vol.1~

こんにちは、橋川です。

【その9】アコースティックギターの弦 Vol.1

今回はお客様からのリクエスト、「アコギの弦」についてお話ししたいと思います。

早速ですが、皆さま、弦は何をお使いですか?最近、ご来店いただくお客様の多くは、「コーティング弦」をお使いの方が多いように思います。

そもそも、メーカー出荷時の弦はどの弦が張ってあるのか?!まずはご紹介しましょう。

Elixir(エリクサー) フォスファーブロンズ / ライトゲージ 12-53 / #16052

最近の【Headway Guitars】は、出荷時の標準弦としてエリクサーを採用しています。【Yokoyama Guitars】も一部モデルを除き、この弦です。エリクサー弦は一番メジャーなコーティング弦と言えると思います。

まずは、「コーティング弦」自体の説明をしておいた方が良いでしょうか。

「コーティング弦」とは、弦のまわりに薄いコーティングを施すことにより、長寿命な弦の事です。

メリットは弦交換の頻度が少なくなり、弦が劣化しにくいので、いつでもほぼ同じコンディションのサウンドを得ることが可能です。特に湿度の高い季節や、手に汗をかきやすい方にとっては、非常に強い味方となる事でしょう。

逆にデメリットと言えば?

弦自体に薄い皮膜があるわけですから、もちろん音にも影響があります。コーティングされている分、少し柔らかめなサウンドで、アタック音が和らぎます。ただ、アコースティックギター弾きは、この音込みで「エリクサーが好き」という方が多いのも事実です。

また、デメリットと言えるかどうかはわかりませんが、価格が少し高めの設定となっています。ノンコーティングの生弦と比べると、約2〜3倍の価格です。しかし、弦の持ちも長いので、費用対効果で言えば決して「高価」とは言えないと思います。(弾き方が荒くて、よく弦を切ってしまう方以外は。笑)

メリットともデメリットとも言えないですが、コーティング弦ならではの指感触があります。コーティングしてある分ツルツルしており、滑りが良いのも特徴です。生弦から張り替えるとこの滑りが違和感があり、コーティング弦から生弦に変えると、少し突っかかるような感覚になります。

「じゃあ、切れなければずっと使えるのね。」と思ったそこのあなた。答えは「NO」です。コーティング弦といえども、長期間弾いているとコーティングが剥がれて毛羽立ってきます。さらに時間が経過すると、その部分から黒ずんでくるのです。

下記画像は、弦の種類は異なりますが、新しい弦と、交換時期の弦の画像です。

古い弦の方は、巻き弦のコーティングが剝がれ、かなり黒くなっていますね。

こうなるとだいぶみっともないので(笑)、弦の交換をしましょう。

D’Addario(ダダリオ) フォスファーブロンズ / ライトゲージ 12-53 / EJ16

【Crews Maniac Sound】のES-1500C、CL-01などには、こちらのEJ16を採用しています。この弦も超定番弦で、多くの工場製のギターに採用されているモデルです。

こちらはノンコーティングの、いわゆる生弦です。コーティングされている弦とは異なり、よりナチュラルで、フレッシュなサウンドが特徴です。

従来の弦ですから、汗や湿度で酸化していきますが、「やっぱり生弦」という方もいらっしゃいます。弦の張替えはまめに行う必要がありますね。弾き終わったあとに軽く拭くだけでも、多少は傷むのを防ぐことができます。

また、古くなった弦のトーンが好きな方もいらっしゃいます。

ただ、時間が経ちすぎて錆びた弦で弾き続けると、フレットが早く摩耗するので要注意です。

いかがでしたか?!たったこれだけの話で一回が終わってしまいます。笑

弦の話はかなり奥が深いです。2回目で収まるかな?それとも3回目まで突入か?!

皆さま、次回もお楽しみに。

橋川

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