こんにちは、橋川です。
【その8】ブリッジピンのあれこれ
今回はアコースティックギターのブリッジピンのお話。皆さま、ご自身のギターに使われているブリッジピンの素材はご存知でしょうか?ブリッジピンには様々な素材があります。
もちろん各素材によって、サウンドも変化します。
「えっ?!ブリッジピンで音が変わるの?」という方のために、今回は代表的なものをご紹介させていただきます。
【その1】プラスチックピン
一般的にスタンダードなブリッジピンといえばこれ。
多くのメーカーの出荷時のピンとして採用されています。手のひらで転がすと「カラカラ」と軽やかな音がします。比較的安価で手に入りますが、ピン上部の装飾でも価格が変わってきます。ルックスはご自身のギターに合わせてお選びいただければ良いと思います。
【その2】エボニーピン
ウッドピンも様々な種類がありますが、代表的なウッドピンといえば「エボニー」です。
プラスチックピンより多少ウェイトがあります。少し中域に音がまとまったような「コロコロ」としたサウンドです。少し甘さと、柔らかさがプラスされたサウンドです。
Yokoyama Guitarsには、エボニーピンが標準で採用されています。
【その3】牛骨ピン
ボーンのピンは少し高価ですが、サウンドもとても魅力的です。
手のひらで転がすと「カラカラ」というより、「カチカチ」という響きに近い広域の倍音成分が良く出ます。しかも軽過ぎず、程よく音に太さがあります。素材が硬いこともあり、ピン自体の鳴りが大きいです。
サスティーンも効き、抜けも良い。レンジの広いサウンドです。
似たような素材で水牛角もありますが、牛骨に硬さは似ていますが、少し軽量なため、また少し異なった響きが得られます。
その他、昔からあるブラスなどの金属製のピン(最近ではマーチンからリキッドメタルピンなども出ています。)、人工象牙(タスク)など、色々なピンが存在します。
気になった方はぜひ試してみてください。
※ギターによっては、ピン、ブリッジの穴加工が必要なものもございます。ご注意ください。
橋川