【ブログ】Headway 百瀬氏製作のレアモデル「HML-00 CTM」

【ブログ】Headway 百瀬氏製作のレアモデル「HML-00 CTM」

こんにちは、橋川です。

ただいまサイドパーク店では「Headway Guitars Fair」を開催中です。百瀬氏製作モデルも、当店厳選品をズラリとラインナップしております。

その中でも少し珍しい、百瀬氏製作モデルの中では「レアモデル」と言っても良いと思われるこの個体をご紹介したいと思います。

ニューヨーカースタイルの「HML-00 Custom」

百瀬氏製作モデルは圧倒的にD、OM、トリプルオースタイルが多いですが、今回ご紹介させていただくのはニューヨーカースタイルです。

「ニューヨーカー」シェイプとは、ニューヨーク時代のMartin社が製作していた小振りなボディシェイプに由来しています。とは言え、モデル名に「L-00」と入っているので、Gibson社を意識しているモデルと言って良いでしょう。

いずれもコンパクトで抱えやすいモデルですが、こちらのモデルは百瀬氏なりの解釈で現代の楽器へと生まれ変わっています。

珍しいサンバーストカラーを纏い、とても雰囲気のあるルックスです。百瀬氏製作のモデルでサンバーストカラーのものは本数が少ないです。

ボディトップにはアディロンダックスプルース、バック&サイドには「ヴィンテージマホガニー」を採用しています。以前、百瀬氏に「ヴィンテージマホガニー」についてお伺いしましたが、寝かしておいた「ホンジュラスマホガニー」との事です。ホンンジュラスマホガニー自体が稀少なだけに、時間の経過したものとは・・・非常に贅沢です。

いずれの材も、最初は硬さもありますが、弾き込むごとに粘りが生まれ、パワフルでコシのあるサウンドへ変化していきます。

ネック材はホンジュラスマホガニーの1ピース材を採用しています。先日ご紹介させていただいた通り、木取りは「柾目」にこだわった素晴らしい材料です。

ネック材のサウンドに与える影響は大きいだけに、百瀬氏的には外せないポイントなのだと思います。

ネックジョイントは14フレット、ノーマルヘッドを採用しています。Martinのニューヨーカースタイルといえば、12フレットジョイント、スローテッドヘッド。このモデルのスペックだけ見ると、やはり「L-00」ベースですね。

・・・が、採用されているスケールが645mm。

所謂、ロングスケールです。この辺りに百瀬氏の狙いが垣間見れるような気がします。

ナット幅は43.0mmを採用し、スケールともに、現代の音楽や演奏性に合わせてあるモデルと言えるでしょう。コンパクトなニューヨーカースタイルながら、フラットピックでのストローク、変速チューニングなどにも対応できます。

張る弦も、ニューヨーカーサイズのギターはエクストラライトゲージ(10−47)や、シルクスティール(いわゆるコンパウンド弦)しか張る事ができないことも多いですが、もちろんこちらのモデルはライトゲージ(12-53)が工場出荷時の弦となっています。もちろん、お好みに合わせて弦もお選びいただけますので、お気軽にお問い合わせください。

また、ヘッドインレイや、バックストライプも凝っており、素敵なドレスアップが施されています。

ご自宅で寛ぎながらポロポロ弾くのには、とても抱えやすいサイズです。非常に魅力的なモデルです。以前解説した動画もぜひご覧ください。

ご来店の上お試しいただける方は、ぜひ一度体感してみてください。ご来店が叶わないお客様は、お気軽にお問い合わせください。

橋川

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