村田です。ここに来て、再び興味深いケーブルが登場したのでご紹介します。
Acoustic Reviveから登場したこちらの製品POWER STAGE SS-CP-3PRD-20とはどんなケーブルなのか?
ケーブル本体にはPC-Triple-C導体を採用。オーディオ用高品質ケーブルを採用し、従来のケーブルとは一線を画す音の「フラット感」を実現。またマイナスイオンを発生させる独自の「貴陽石」処理により電源ノイズ軽減効果も発揮されます。
オフィシャルサイトより
この「貴陽石」の件などは何というか…拒否反応に近い感覚を持ってしまう方も多いと思います笑
売りポイントの一つではあるのですが、あまり拘らずに「フーン」と流していただければよろしいかと思います。ただし、確実に音色には影響を与える部分ではあります。それは、間違いありません。
ACOUSTIC REVIVE史上、最も取り回しやすいケーブルという事+機器側コネクタにスイスSchaffner社のロック式コネクタを採用する事で、現場でのトラブル(ライブ時にコネクタが抜けるetc)などを防ぐなど、ハード面でもライブ向きな仕様が見て取れます。さて、音はどうでしょう?
ロック的ギターサウンドには「赤」
この赤いケーブルは特に、ギターアンプ関連のレンジに最適に感じます。いわゆる「高品質ケーブル」を古い機材やハイゲインアンプなどの倍音がブワッと膨らむアンプに使用した場合、音の線が細くなったり、音色が引っ込んで感じる事が多々あります。この赤いケーブルはソレがなく、音の分離が良く何よりもハイミッドの存在感が心地よく引き出される印象。ギターの低域はローというよりもミッドの成分が重要ですが、そのあたりがしっかり感じられながら、音が「ダマ」にならずクッキリ聴こえました。
例えば皆さんが古いベルデンのACケーブルやSUNSHINE(個人的にはSUNSHINEはクリーンアンプにおすすめ)など、近年の良い電源ケーブルをギターアンプに使用されている場合はそれほど極端な音色の変化が感じられないかもしれません。
ですが、特にマーシャルやVOXなどのブリティッシュ系真空管ギターアンプにこの赤いケーブルつないで、しばらく使用してから今までのケーブルに戻すと「あれ?なんか弾きにくい」と感じるのでは?と思います。このケーブルを使うと「いい音になる」と言うよりも機材のパフォーマンスが正しく感じられると思います。特にそんなに電源環境がクリーンで無いライブハウスや練習スタジオだと明らかにサウンドの調子が良くなります。
個人的にこの赤いケーブルはヴィンテージレプリカ系のアンプやパワーサプライのケーブル(例えばPEDAL POWERなど)に使用する事で、かなり威力を感じられると思います。
ぜひ、お試しください。ご注文はこちらからもどうぞ(カード決済のみ)
次回は同社の紫ケーブルを使用した感想を綴っていきたいと思います。
ムラタ