こんにちは。和田です。
今や自宅でチューブアンプを楽しむ為のマストアイテムの筆頭とも言えるUniversal Audio OX。
アッテネーター機能に加えて、キャビシミュ、マイクシミュ、エフェクトプラグインによるヘッドフォンやモニタースピーカーによるモニタリングやレコーディングも可能とまさに至れり尽くせりのスペックを持ったアイテムです。
紹介ブログもご参照ください。↓
【ブログ】全部乗せ!? 至れり尽くせりのUniversal Audio OX
今回はこのOXやFryette PS-2、Crews GB-VIと言ったアッテネーター類を導入するにあたり、よく聞かれるに質問について綴ってまいります。
※今回はOXを使用して紹介していますが、PS-2やGB-VI等のアッテネーターでも接続方法は同じです。
もっとも多い質問は、
コンボアンプでも使いたいけど、使えるの?
と言うご質問です。
ヘッドアンプはヘッドとキャビネットで分かれているので、接続は簡単です
実際に繋ぐとこんな感じです。
要領的としてはヘッドとキャビネットの間に繋げばOKです。
では、本題の
スピーカーと一体型であるコンボアンプの場合はどうするか?
について。先に答えとしては
使えるものと使えないものがある
という事です。
その違いが何なのかをコンボアンプでの接続方法の実例を通して綴っていきます。
まずは接続可能な例として代表的な例から
Fender HOT ROD DELUXEやDELUXE REVERBでの接続方法から。
まずは後ろから覗き込みます。
スピーカーから出ている線がフォーンプラグでアンプ部分のジャックに入っています。
この部分がヘッドアンプでいうところのスピーカーアウトとなります。
って、事は接続方法は簡単です。
あ、その前にΩ数の確認をしないとですね。
Ω数についてはコチラのブログをご参照ください。
【ブログ】Ω数は合わせないといけないの?
パッと見たところ、ジャックの所にも、スピーカーユニットにも書いてないので、どうしたものかと思いましたが、さらに中を覗き込んでみるとラベルが貼ってありました。(コンボの時はこのパターンが多いです。)
ラベルには8Ωとなっていますので、OXの設定も8Ωに。
あとはこのスピーカーアウトからスピーカーケーブルでOXのFrom AMPLIFIER端子へ、そしてスピーカーから出ている端子をOXへ繋げば完了です。
※床に置いている理由はこれから綴ります。
この際にOXをヘッドアンプの時の様にアンプの上に置きたいという方も多いとは思いますが、本体スピーカーから出ているケーブルはコンボ本体へ繋ぐ為の長さしかないので、画像の様にほとんどのアンプは長さが足りなくてアンプの上に置けない場合が多いですが、下はどうにか届きます。
床に置いたら使いづらいじゃないか
と思われますかもしれませんが、メインとなるキャビシミュ等の設定は携帯端末でアプリを使用して
遠隔操作できる
ので、問題ないかと。
アッテネーター機能に関しては手でしか操作できませんが、一度決まってしまえばそんなに動かすものではないからそこまで気にしなくてもよいかと…。
そもそもHOT ROD やVOXの場合はコントロールパネルが上面にあるので、上に置くと邪魔ですね…。
導入の前にスピーカーケーブルの延長のご相談も受けるのですが、こちらのアンプのようにコネクターで繋がっているものに関しては同じくコネクター式の長い物をご用意頂いて、差し替えれば大丈夫です。
ハンダでついている場合はハンダを外して、また新しく付けないといけないので、ご自身でやるのがちょっと…という方はご相談ください。
※ご注意
アンプからの信号を受ける部分となります。ハンダ付けの場合はキチンとハンダ付けするのは勿論ですが、コネクター式の場合はしっかりと挿し込まないと振動などでグラグラ動いてノイズの原因になったり、場合によってはアンプやスピーカーにダメージを与えてしまう場合がありますので、十分ご注意ください。ハンダの接続不良も場合も然りです。
可能であれば交換せずにそのまま使うのが安全です。どうしても届かない場合は延長するしかないので、その場合はご相談ください。
さて、次のパターン。
VOX AC30に登場して頂きます。
ん!?、これ覗き込めないですね…。
って事で下の部分を開けます。
で、覗き込んでみると…
先程のフェンダーとは違い、アンプ部分から直接線が出てきてます。(画像の赤丸の部分)
この場合は
使用することができません。
※この部分がジャックになっている場合は上記のフェンダーと同じ方法で接続すればOKです。
ですが、ここで諦めてはいけません。
ちょっとした裏技があります。
本体左上のここの部分に注目してください。
EXTERNAL SPというジャックがあります。
これはVOXコンボ本体のスピーカーを使わず、他のスピーカーを使用する場合に使用するためのものです。
ここに繋ぐと本体スピーカーかミュートされて、ここから信号が出ます。要するにスピーカーアウトとなる訳です。
ですので、ここからOXに差し込めばOKという訳です。
※この場合、スピーカーからも音が出て欲しい場合は他のキャビネットをご用意して頂く必要があります。
ですので、OXを使用してのライン出力は可能ですが、上記の通り、本体スピーカーはミュートされてしまいますので、スピーカーからの音も聞きたい場合はキャビネットを用意する必要があります。
※EXTENSION SPはまた別の用途となりますので、こちらは使わないでください。
この方法の場合はアッテネーター機能を使うと言うより、シミュレーター機能を使用した、ヘッドフォンやモニタースピーカーによるモニタリングやレコーディングに使う方法のみとなりますが、実際のところそれでも十分だと思います。
さて、ここまでくるともう予想は出ると思うのですが、
本体から直接スピーカーに繋がっている且つEXTERNAL OUTがないアンプ
はOXを
使用できません。
頑張って使おうと思えば使えますが、この方法はお勧めしません。(一応書きますが…)
スピーカーに接続されている部分を外して、その先をフォーンプラグに変更し、OXのFrom AMPLIFIER端子へ、そしてOXの To SPEAKER端子からスピーカーに繋げるケーブルを用意すれば使用することはできます。
この時点でお気付きになるとは思いますが、この場合はOXなしで使用したくなった場合、要するに元に戻したい場合はフォーンプラグに変更した部分を戻さないといけないので、お勧めはしません。
一応、手段として書きましたが、
本当にお勧めできない方法
なので、後でこの部分は削除するかもです。
それくらいお勧めできません。どうしてもという場合はご相談頂くか、アンプリペアショップにお問い合わせ頂くのが良いと思います。
いかがでしょうか?
最後の余談は参考にして欲しくないですが、最初の2つの方法が
コンボアンプでUniversal Audio OXやアッテネーターを使う方法
となります。
コンボアンプでアッテネーターの導入をご検討中の方まずは
後ろから覗き込んでください!
あとは上記の説明通りです。
当店おススメのアッテネーターであるCrews GB-VIやFryette PS-2 やその他の同等品を使用する場合も同じ方法となります。
コンボアンプで導入検討中の方、ぜひともこのブログご参照ください。
次回はご購入後によくあるお問合せについて綴っていきます。
それでは。
和田
※自宅でチューブアンプを楽しむ為のコンテンツページございます。
こちらもご参照ください。※ご相談も受付しておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。