【ブログ】Ω数は合わせないといけないの?

【ブログ】Ω数は合わせないといけないの?

こんにちは。和田です。
先日アップした 【ブログ】Ω数の違いで音は違うの⁉ はご覧いただけましたでしょうか?
答えになったかどうかは何とも言えない部分はありますが、事実なので、受け止めましょう。(詳しくはブログご覧ください。)

さて、ブログの最後に触れたΩ数の違いによる音の違いよりも【重量な内容】である

アンプのΩ数とキャビネットのΩ数は合わせた方がよいの?

について綴っていきます。
キャビネットを選択する、使用する上で確認しないといけない重要な項目【Ω数】ですが、アンプ側でΩ数を選ぶことが出来るものが近年は多いです。MarshallやMesa/Boogieの様にΩ数が書かれたアウトプットがあったり、スイッチで選んだり出来たりと色々なパターンがあります。

では、実際にキャビネットを選ぶ上で、Bogner 112 CPの様に同機種でΩ数が違う場合は、どっちを選んだら良いんだ?ってなりますよね。
それが、前回の 【ブログ】Ω数の違いで音は違うの⁉ のきっかけとなった訳ですが、その結果はブログの通り、スピーカーというものの特性上

比べようがない

と言うのが結論でした。
そこで、CAJ千葉氏から伺った通り、他に

もっと重要な事がある

が、今回のお題という訳です。
重要な事は色々あるのですが、こちら(プレイヤー)側が必ずしないといけないことは、ただ一つ

Ω数を合わせる

と、いう事です。
ヘッド側とキャビネット側のΩ数を合わせる。
基本と言えば基本なのですが、これが

もっとも重要です!!

よく、手持ちのアンプとキャビネットのΩ数が合わない時はキャビネット側が大きいΩ数になるようにしましょうと記載されています。
例えば

〇ヘッド8Ω キャビネット16Ω
×ヘッド16Ω キャビネット8Ω

こんな感じです。
Ω数が小さい方が電気がよく流れるので、キャビネット側のΩ数が小さいと危ないというのは容易に想像できます。
これにより発生してしまう不具合としては、不用意に大きな音量が出てしまいスピーカーが飛ぶ、電気が流れ過ぎてしまい、アンプ側にも余計な負荷がかかり壊れてしまう可能性があると言った具合でしょうか。

絶対にやっちゃいけません。

逆にキャビネットの方が大きいと、抵抗が強くなり、電気がしっかり流れないので、その力をキチンと発揮できない事になります。
100wattのヘッドを使っていても、なんか出音が小さくない?って感じになります。
先のΩ数が小さいよりも安全と言えば安全ですが、結果的にヘッド側を頑張らせてしまう事になるので、これも

よろしくありません。

そして何よりも大きな問題、それは

音が良くない

シンプルかつ最も分かり易い問題です。なので、

Ω数はあわせてください。

CAJ千葉氏によると、Ω数が合ってないと

明らかに音が違う

と…。
オシロスコープで見ると、Ω数が違っている場合は明らかに変な波形になるので、一発でわかるそうですが、実際に現場で音を聞いていても

なんか違うな

って、わかるそうです。実際にそういう時にチェックしてみると間違っている事が多いそうです。(流石です!!)
ある程度の音量があれば、オシロスコープなしで、耳でも

違いが分かりますよ

と、いう事でしたので試しました。
キャビネットは16Ω、ヘッド側で出力Ω数を16Ω、8Ω、4Ωと切り替えて試してたところ…

音違う!

ある程度の音量は必要ですが、よくわかります。
特に歪ませるとノイズにも違いが出てましたので、さらに分かり易いかと。
キャビネット、アンプ共に16Ω(Ω数が合っている)のサウンドを聞いた上で、アンプ側を8Ωにすると、ローエンドが少し削れて、ハイレンジが少しシャカシャカした感じになりました。ちょっと腰抜けた感じといったら良いでしょうか。ちょっと音量も下がったように聞こえます。
さらに4Ωにすると、さらにハイレンジ側のシャカシャカ感が強くなり、音がより上ずった感じになり、音圧も減った感じです。そして何よりも

音が明らかに良くない

なんかしっくりこないというのが良いかもしれませんが…。
で、Ω数を合わせる(共に16Ωにする)としっかりと音がキャビネットの中に納まった感じになりました。8Ω、4Ωの際に感じた上ずった感じもなく、何より太さも抜けも違います。
なので、違ったΩ数で使用するのは、機材はもちろん音も

よくありません!

色々な説があるかもしれませんが、実際に音出ししてそう思ったので、自信を持って言わせて頂きます。

Ω数は合わせてください!!

ここで、大切なアンプやキャビネットを守るために、キャビネットのΩ数の測定方法を。
中古で購入したり、数値を書いたラベルがなくなってしまった時には中を開けて調べるのもですが、バックパネル開けたり、フロントマウントの場合はスピーカー外したりとなかなか大変ですが、テスターがあれば測定できます。
キャビネットにスピーカーケーブルを挿して、チップとスリーブ部分にプラスとマイナスを当てると計測できます。
こちらはVOX BC108 Cabinet 8Ωを計測した時

8Ωのキャビネットの場合は7Ωくらいのところに針が触れます。
次にHayden 412FC 16Ωを計測した時

16Ωの場合は14~16Ω辺りに針が触れます。(もちろんビシッと数値が合う時もあります。)
明らかに数値が離れすぎている時はキャビネット内での配線がおかしい、またはジャック部分に何かのトラブルがある等、間違いなくどこかに不具合があるので、その時は機材の為にも直して使用しましょう。

ちなみに私のキャビネット(Hayden 412 FC)はパネルには16Ω、240wattと書いてますが、中身は80wattが4つなので、実際は320wattですね…。(先のブログをご覧になった方はお気付きになったかと…)

※調べたところ、以前はcelesion Vintage 30が4発搭載で、240wattだったようです。仕様変更でスピーカーが変ったけど、この部分は直してなかったようですね。(表記よりも容量が大きい分に関しては問題ないだろうという事なのかと。)

ちょっと雑談を挟みましたが、最も言いたい事は

アンプのΩ数とキャビネットのΩ数は合わせてください!

と、いう事です。
Ω数が違う状態で使用して、壊れた場合は新品でも保証対象外となる場合もあります。
大事な機材の為にも守りましょう。
CAJ千葉氏も

違うΩ数で使用するのはお勧めしません。

と言うよりも

ダメです!!

とハッキリ言われております。
実際に試してみても音が良くないですし、機材にも良くないのでしっかり守りましょう!
※私の様に実験する際は自己責任でお願いします。

前回とは違い、今回はハッキリとした答えが出ましたので、スッキリですね。
アンプライフ楽しんでいきましょう。
自宅でアンプを楽しむためのコンテンツページございますので、導入ご検討中の方はぜひご参照頂ければと思います。※ご相談もお待ちしております。


それでは!

和田


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