【連載コラム】USAGI NO MIMIの楽しみ方 (30代前半男性の場合 その5)

渋谷店ニシキドです。

最近またお問合せやご注文の多いUsagi no mimiです。自宅の音楽再生環境を整えたい/充実させたい方がまた増えてきているのではないでしょうか。というわけで久しぶりに書きますこのシリーズ。(前回までは20代後半男性でしたが今回から30代前半男性です)

スタッフそれぞれの趣味全開で書き綴っているこの連載コラムですが…

今回は…ギターアプローチに関して新しいスタイルを僕に教えてくれたこのバンドです。

Minus The Bear

2001年にアメリカ シアトルで結成。Botch、Kill Sadieなどグランジ以降のシアトルシーンを盛り上げたハードコアバンドの出身者達が集い結成されました。ジャンルとしてはオルタナティブ/インディーロック。

ハードコアを内包しポストロック、マスロック、ニューウェイブ、エモ、プログレ、ダンスミュージックなど〜幅広い要素をタイトで強靭なビートの上に乗せ、幾重にも重なったギターフレーズ、巧みなエフェクト使い、多種多様なシンセサウンド、変拍子などを絡め一筋縄ではいかない独特の音像を作り上げてます。鋭さはありながらもハードコアの重厚な音像とはまた違う仕上がりです。17年間の活動、6枚のフルアルバムリリース(他EPなども発表)しましたが2018年にバンドは解散。

出会いはこのアルバム…衝撃でした。

Menos el Oso(2005)

学生時代なんとなくYouTubeで新しい音楽を漁っていた時に見つけたのが3曲目の「Drilling」という曲です。

なんでしょう、この冷たくて鋭くて直線的な感じ。サイコーにかっこいいと思いました。
普段ウォームで有機的な音楽を好んで聞いていたため、割と対極に位置する感じだと思うのですががどハマりしました。この淡々と進行していく感じが堪らない。ギターのフレーズも今まで僕が培ってきた/慣れ親しんできたものとは全く違ったので新鮮でした。これギター?となるようなギターらしくないフレーズや音色が出てくるのがまた興味深い。

そして6曲目の「Pachuca Sunrise」。イントロの音使い、ディレイ使い、氷の粒の様なクリスタルサウンドと浮遊感。アウトロではこのイントロのリフが2倍速になって展開されます。このフレーズのカラクリは下記の動画をみてもらえると仕組みがよくわかります。(以前もどこかブログで載せた気がしますね)

Usagi no mimiで改めてこの作品を聞いてみるとより立ち上がりがよくクリアに聞こえるのでタイトさが際立ちます。昔聞いていた印象をさらに超えてました。この人達すごいです。危なっかしいコードヴォイシングで生まれる緊張感。後ろで薄くブーミーな低音を入れたり、フィードバックノイズを点在させたりと情報量を増やしてちょっと知的な感じを醸し出していたり。カッチリする部分と壊しにかかる部分の加減が絶妙です。

余談ですが当時、機材面でもかなりの影響を受けました。

この他にXotic RobotalkやBOSS SL-20なども使ったりしてましたね。今でも使っているのはElectro-Harmonix Holy Grailくらいですね…。このボードを持っての新宿駅の乗り換えはめちゃめちゃ苦行でした…懐かしい思い出です。

次に印象的なのはこちらのアルバム。

Highly Refined Pirates(2002)

このアルバムでは3曲目「Absinthe Party At the Fly Honey Warehouse」がお気に入りでした。
やっぱりマイナスザベアーはこのフラットなテンションで少し気怠い感じが堪らなくかっこいい。こちらはファーストアルバム。先ほどのアルバムよりもバンドらしいサウンドですね。音楽性のベースはすでに出来上がっております。

Omni(2010)

このアルバムも面白いです。タイトルの「Omni」はこのアルバムで全面的に鈴木楽器製作所のオムニコードという楽器を使用したことに由来するネーミングだそうです。オムニコードという楽器ご存知でしょうか。僕もこのアルバムのことを調べていて初めて知りました。

好きな人には堪らないようでイギリスのThe High Fidelityというバンドがザ・オムニコード・アルバムという作品までリリースしております…!!

The Omnichord Album(2001)/The High Fidelity


トム・ヨークのプロジェクト Atoms For Peaceに近い雰囲気を感じます…!!

Voids(2017)

こちらがラストアルバムです。集大成といった感じでかなり洗練されたサウンドです。一番広く空間を使っている思います。音数や”様々な要素”はそこまで削られてないのですが、広い空間にうまく配置したことによってゴチャつき感がなくなりスッキリしたのではないでしょうか。(ゴチャついてる感じもそれはそれで好きですが。)スマートに静かに落ち着いたトーンで諭してくれるようなダンディズムすら感じます。

改めてめっちゃかっこいいです。Minus The Bear。こうして自分が今まで聞いてきた音楽をふとした瞬間にUsagi no mimiで聞いてみるとかなりの発見があり止まらなくなります。昨日はおやすみを頂いてたのですが1日中Minus the Bear+αを聞いてました。充実した休日でした!



+αは同時期に聞いてたポストロック/マスロック系バンドです。

Tangled Hair

Maps & Atlases

This Town Need Guns

お時間ある時にチェックしてみてください。結構刺激的な音楽性だと思います。

今はサブスクがあるので便利ですね。今回ご紹介したかった大体の作品は出てきました。
当時は神保町のレンタルショップ「ジャニス」に通ってよく新しい音楽を探してました。懐かしい。今は状況が状況ですがアナログな出会いじゃなきゃ巡り会えない作品てありますよね〜。引き続き 昔聞いていたものを振り返ったり、新しい音楽を探って行きたいと思いますUsagi no mimi と共に!

今回も最後まで閲覧頂きありがとうございました。

渋谷店 ニシキド

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