【コラム】クルーズST60 SLABに関して

Crews Vintage line ST60 SLAB Series

クルーズ・ヴィンテージラインのST60のスラブ指板採用モデルは、基本的スペックは全て同じでありながら、様々なピックアップを搭載することで異なるプレイヤーに向けた音色を狙っています。

木材とハードウエア

スラブボードのブラジリアンローズウッド、セレクテッドメイプルネック、ワンピースのアルダーボディーに加え、最新バージョンではゴトーガットに別注したマシンヘッド(ペグ)を採用しています。ヴィンテージトーンをより追求した、KEY’STONEの「ブラスポスト」カスタムペグ・デラックスモデルは、ヴィンテージのクルーソンペグを解析。ゴトーガット製ならではのチューニング精度はそのままに、ブラスポストを採用。また「ウォームギア」「シャフトワッシャー」もブラス製とする事でヴィンテージギター・ファンを唸らせるカスタムペグとなっています。


スラブボード指板の特徴としては、やはり少し「ゆるい」アタック感があります。ラウンドボードは対照的に「タイトな」印象があります。「ゆるい」というのは言い方がおかしいかもしれませんが、ローレンジ(低域)がたっぷりした感じとでも言いましょうか?。この雰囲気として感じられる「低域」はアンプやエフェクターでは得られない、楽器側の仕様から生まれるサウンド、その特徴です。

スラブボードはブルースロックのフレーズにぴたりとハマるという意見が多い、それには、理由があると思います。特に太めの弦(0.10-0.46以上)でプレイした際のプレーン弦から4弦の音の太さと存在感は、ラウンドボードでは得られません。同じ様に、細めのゲージを好むみなさんは、ラウンドボードを好む傾向があるように感じます。

ST60は以上の様な特徴から、やはりブルーズロックの基本というようなサウンドを持っているといえます。

ピックアップ

先日も1962年製のストラトに64年型のK&TピックアップS64を搭載したお客様がいらっしゃいました。その62年ストラトは「購入時はもっとリッチなサウンドで、レスポールと持ち替えしても全然問題なく使えていた。でも今の状態では使えない」という事でした。チェックすると、ヴィンテージ楽器特有のサウンド…「いい音」ですが、確かに低域の成分がごっそりと失われて感じます。

そこで、店頭のST60 SLAB(K&T の64年型シングルコイル搭載)をチェックしていただきました。すると「えっ?」と驚かれて「すごく良いよ…」と何度もご自身のヴィンテージギターと弾き比べされていました。その時はこのクルーズのギターを買ってしまった方が良いかも?という話にもなりましたが、ではヴィンテージストラトはどうしよう?そのままキープ?それは勿体ないよね…弾きたいし。という事で、最終的にヴィンテージギターのピックアップを取り外し、K&Tピックアップの64年モデルをご購入いただきました。それでも「このギター(ヴィンテージストラト)と新品のクルーズST60 SLABがいい勝負をしている!」と驚かれておりました。むしろ低域成分はクルーズの方が良い、という評価でした。また、あえて62年モデルのピックアップではなく、64年モデルのK&T S64を選択されたのは「このシャープでありながら元気の良さが今の気分にあうから」という事でした。この辺りがコレクター的目線ではなく、ミュージシャン的な目線だと感じます。

何が言いたいのかというと

ピックアップは楽器の音を電気信号に変換するために存在します。なので、ピックアップの音だけが良くても、意味がありません。あくまで「楽器の音」を電気信号に変換するからです。そしてそれゆえに、ピックアップの性能も重要になってくる、という事です。

こう言った実例からも、クルーズヴィンテージラインのクオリティーはご理解いただけると思います。ハイクオリティー=音が良いというワケではないのです。ヴィンテージギターよりもクルーズ・ヴィンテージラインの方が音が良いたいワケでもありません。

ヴィンテージギターと共存できるサウンドをヴィンテージギターよりも弾きやすく。それがクルーズヴィンテージラインの楽器だといえます。

渋谷店にはST60 SLABが集結しております。是非、弾き比べてみてください。お手持ちのヴィンテージギターとの弾き比べも大歓迎です。

Crews Maniac Sound
VINTAGE-LINE ST-60 SLAB
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また、これらのギターと同等の品質のカスタムオーダーをお好みのカラーやピックアップでオーダーする受注会にも是非ご注目ください。

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