【ブログ】Headway 「雷鳥 / 2022 Limited Model」徹底解剖!

【ブログ】Headway 「雷鳥 / 2022 Limited Model」徹底解剖!

こんにちは、橋川です。

2022年1月1日に発表された、2022年Headway45周年記念モデル『2022 HD-531 SF,S-ESV/ATB』。15本のみの限定生産モデルですが、当店でも一本確保しました。

記念モデルに相応しく、ボディトップはアディロンダックスプルース、バック材には比較的硬質で低音の迫力と煌びやかな高音を持ち合わせている「神代タモ」に、比較的柔らかい和材「栃」を合わせた、とてもインパクトのある3ピースバック仕様となっています。

3ピースバックという事もあり、少しタイトで、締まった音なのでは?と想像してしまいます。

いざ弾いてみると、イメージ通りのサウンド・・・とはいかず、もう少しブライトで、エッジの効いたサウンド。アディロントップが影響しているのかな?とも思いましたが、少し違うような印象です。これは何か秘密がありそうです。

と言う事で、今回は限定モデルを徹底解剖したいと思います。

ボディ内部を覗いてみる

装飾の華やかさは少し置いておいて、気になったのでまずは弦を緩めて内部を覗いてみます。見てみると、あぁ、なるほど。

お分かりいただけるでしょうか。内部のブリッジプレートに「メイプル」を採用しています。

気になったのでヘッドウェイ様にもお問い合わせさせていただきました。人気の「SAKURA」モデルをはじめ、最近のATBのシリーズは、内部のブリッジプレートにメイプルを採用しているとの事です。

工場での画像にもメイプルのブリッジプレートが写っていましたね。

なるほど、納得。それで少しブライトな、あの立ち上がり感が得られていた訳です。

面白い物も見つけました!

中を覗いてみたら、他にも面白いものを発見!ご覧ください。

ピックアップを搭載した時に使用する、配線留めと、バッテリーホルダーが予め取り付けられています。

確かにこの限定モデル、サウンド的にもフラットピックでのストロークがとても魅力的ですし、ルックスも華やかなので、「ステージギターにもってこいだな」と思ってはいましたが、まさか想定して取り付けられているとは思いませんでした。

この手のバッテリーホルダーはとても便利ですが、後付けは非常に困難(ネックブロック位置へのビス留めは不可能に近いです)なので、とても気の利いた、嬉しい仕様だと思います。

採用されているネック&ネックグリップ

ネック材にはアフリカンマホガニーの1ピース材を、贅沢に採用しています。もちろん木取りは先日ご紹介させていただいた、こだわりの「柾目」です。この辺りは流石ですね。

ネックグリップには、ナローVシェイプのネックを持ちやすくリシェイプした『エクストラスリムVネック』を採用しています。従来のナローVネックと比べ、1フレットで約1mmほどネックを薄く仕上げられています。

従来より薄くなりつつも強度の高いネックに仕上げる為、カーボンサポートをネックに導入したハイストレングスネック仕様を採用。カーボンサポートが入りネックの剛性が高まることで、弾いた瞬間すぐに音の出るレスポンスの良さにも繋がっています。

ブリッジプレート以外にも、この辺りがこのモデルのサウンドに影響を与えていたのですね。知れば知るほど、大いに納得です。

ご来店の上お試しいただける方は、ぜひ一度体感してみてください。ご来店が叶わないお客様は、お気軽にお問い合わせください。

素晴らしい記念モデルだと思います。

橋川

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